独り言は認知症の始まり?

最近、同居している年寄り(母親)の独り言が気になっています。

一人でTVを見ながら喋っている。以前からそうだったが、最近ひどくなっている気がします。

隣の部屋にいる私に向かって話しているのか、それとも独り言なのかよく分からない。

TVを見ながら「あー危ない危ない」「何をやってるのよ」とか、映像を見ながら喋っている。

時々、疑問系の言葉を発しているが、それが独り言なのか、私に向かっているのか分からない。

私がいない時でも喋っているのか、考えると怖いので考えないようにしているが、「心の声」が

口に出てしまっているにかもしれません。

以前働いていた施設にいた認知症の方で、心の声が全部口から出てしまう方がいました。

なので隣にいる方と揉めることも多々あり、部屋にいても1人で喋っている声が聞こえていました。

他人との関わりがなくなると、自分だけの世界になってしまい、他者への関心もなくなり、

刺激もなくなり、その結果、認知症を発症することも考えられます。

母は他者との交流はまだあるが、年相応の物忘れもあるし、普段の様子を観察することは今後も

必要なのだと思っています。

以前、一人暮らしをしていると、話し相手がいないから気がつくとTVと話しているという話を

聞いたことがあるが、人間は誰かと話をする等、コミュニケーションをとることをしないといられない

生き物なのかもしれません。

コミュニケーションの大切さ

人間は1人では生きていけない、誰かと関わることが大事だと思っています。

中でも対面でのコミュニケーションは大事だと思っています。

対面で話すことで、相手の言葉遣い、声のトーン、表情などを感じ、どんな言葉を発したらいいのか

考える力がつくと思っています。

介護の仕事でも、認知症の方は自分自身の気持ちをうまく伝えられないこともあるし、

脳梗塞の後遺症で言葉が出ない方の気持ちを想像したりすることも大事なので、介護士にとって

コミュニケーション力は必要なスキルだと思います。

最近、コロナ禍でWebでの会話が増えましたが、PCの画面では相手の表情を掴みにくいと

感じています。

私自身、慣れていないのでどこを見て話したらいいのか分からない……

カメラのレンズに目線を向けるのか、画面の人に目線を向けるのか…

スマホ1台でどこにいても、連絡を取ることができる技術は素晴らしいと思います。

今後もAIの普及などで仕事のスタイルがどんどん変わっていくことでしょう。

ただ喜ばしい反面、対面での交流が減っていくことでコミュニケーション力が低下するのではと

危惧しています。

介護はリモートワークができません。対面での仕事になります。

その方の表情や言葉からどのような感情があるのか汲み取る必要があります。

「大丈夫です」と言っていても「大丈夫ではない」ことが多々あります。

私も汲み取ることが出来ず、失敗したこともあります。

文章で「ありがとう」と書かれていても、心からの「ありがとう」なのか、適当な「ありがとう」

なのか分かりませんが、表情を見ることによって、その言葉に含まれた感情が読み取れると思います。

人の感情を汲み取るのは難しいのですが、せめて自分の1番近くにいる人の感情はいち早く

汲み取れるようにしたいと思っています。

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